目次
ピアノと料理と(小学生時代)
ピアノが習いたかった少女時代
父が習わせてくれなかったと
ずっと思っていたけど
間違いなく愛されていたのだと
今頃になって気付き直している
小さな町工場
自営業で懸命に働く父と母
そんな両親に
なにか作ってあげたくて
最初に作ったのがクッキーだった
「おいしい」と喜んでくれた
その言葉が忘れられなくて
今がある
管理栄養士しょくみの物語は続く…
母が作る料理
母は料理上手だったけど
作る料理はいつも地味だった
切干大根、ひじきの煮物、ほうれん草のおひたし
たまに出てくる揚げ物は
鯵の丸ごと唐揚げ
ハンバーグがいい グラタンが食べたい
と、よく文句を言っていた
それでも誕生会には
私の大好きなものを
テーブルいっぱいに作ってくれた
お鍋いっぱいに作ってくれたミートソース
「おいしい〜!また食べたい」
友達に言ってもらえるのが 自慢だった
一日三食 それにお弁当
毎日作り続けた母に
「ありがとう」を 伝えられないまま…
そして 気がついたら
母と同じ料理を作っている
母の味があって、今がある
管理栄養士しょくみの 物語は続く…
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